レンズひとつで、バイク旅。~4~
ガイドの方にお声がけするといつでもいいよーとのことだったので、ロッカーに荷物を預けて出発します。
立入禁止の札をくぐり、ガイドさんと1:1の贅沢な案内で山道を歩いていきます。歩きながら、色々なお話をしました。
例えば下の参道沿いには昔ながらの売店が並んでいたのが、上の施設が新しく完成してお客も減り、残るは二軒だけとか。聞きつつ、消えゆく昭和の風情を内心で惜しんでいると、ガイドさんの考えは違うようでした。
ーやり手婆たちの客引きが強引すぎて、嫌な思いをしたお客さんは二度と来てくれない。せっかく来てくれたお客さんたちに申し訳なかったから、ちゃんとした施設が出来てくれて良かったー
実際、客引きの強引さは私も覚えがあります。まあ自分は余裕で断れるのですが、断りきれず嫌な思いをした人も少なからずいたでしょう。自分も写真好きとして風情のある古いものを好みますが、それだけでは無いという当たり前のこと。でも写真が好きだからこそ、意識してないとって思います。
数分のトレッキングの先に広がるのは、岬を見下ろす絶景でした。何度も来ていた場所ですが、これは初めての光景です。
ここはかつて、潮見そして物見ののろし台でもあったそうです。半漁半賊の荒くれ男が同じ場所に立ち、同じ海を眺めていたのでしょう。
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