レンズひとつで、バイク旅。~5~

ガイドさんと別れた頃にはお昼を回っていました。自宅まで4時間以上かかることを思えば、もう帰途につく頃合いです。実は今回の旅行では、過去に何度も通った海岸沿いではなく出来るだけ内陸ルートを通ってみたいと思っていました。

ナビと小さなバイクを頼りに、自宅を目指して出発です。


道中、岐路に置かれた道標や路傍に佇む道祖神は、そこが古い道であることを教えてくれます。



まるで昔話に出てくるようなお屋敷から、今も続く生活の息吹を感じます。



平地では道などどこでも通せるように考えてしまいますが、山中ではそうはいきません。通りやすく作りやすいルートとなると、今も昔もさほど変わらないのです。もちろんトンネルや高架などで自然の制約を克服して作られた、現代の広く真っ直ぐな道路のほうが速く快適に走れます。


それでも自分は、往時の空気を感じる古い道を、気軽に停まれる小さなバイクでのんびり行く旅が好きなんです。大きなバイクに乗り換える気がしないのは、それも一因かもしれません。

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