自分のものにならなかったカメラ。

Hasselblad 500C 

カメラ趣味は高級車などと異なり、レアなコレクターズアイテムでもなければ、大抵のカメラもレンズも平凡なサラリーマンでも買えてしまうのは嬉しいところです。


ただ、お金を出して買ったカメラが本当に自分のものになるかは、また別だと思います。


自分がハッセルブラッドを手に入れたのは、ちょっとした偶然でした。付き合いのあるお店で売約済だった個体がキャンセルになったため、どうですかというお声がけを頂き、せっかくなのでと購入した個体です。手に入れたハッセルブラッドは状態の非常に良い個体で、購入にあたって整備してもらったこともあり動作も快調そのもの。とても良い買い物が出来たと舞い上がったものです。

中判の勝負カメラとして、ツーリングや友人とのフォトスナップなどで楽しませてもらいました。


そのハッセルブラッドを、つい先日に手放しました。COVID-19の流行で撮影機会自体が減っているとかいくつか理由はありますが・・・結局はハッセルブラッドを自分の撮影スタイルに取り込めなかったのが最大の理由ですね。


うまく言語化できないのですが、あれもこれもとカメラを買っている人には「持っているけど、何となくお客様感が抜けないカメラ」というのを何となく理解してもらえるのではないでしょうか。


お金だけ出して買ったからと言って、名機を本当の意味で自分のものには出来なかった、ということだと思います。自分のものでなければ無理に手元に留めず、本当のオーナーになれる人を探しに行ってもらうのも、名機への愛のカタチ・・・なんてのは言い訳ですかね。


Monochrom Welt

日々の中のモノクロームを綴るブログ。

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