必要十分、という大切さ。

Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm F2.5 C 

現行でもPIIというモデルで売っている、フォクトレンダーのお手頃35mmレンズです。パンケーキデザインのPに対し、このCはクラシックデザインという意味で、上品かつ控えめなスタイルにちょんと飛び出たフォーカスノブが可愛いレンズでした。


元々使っていたズマロン 35mm f3.5より、もう少し明るいレンズが欲しいと思って手にした安価なレンズですが開放から十分シャープで、f3.5でも緩くて絞りたくなるズマロンより体感では2段くらい明るいと感じます。最短が70cmなのも使って感じるありがたさ。

実際問題、このレンズで何が不満だったの?と聞かれても不満が思いつかないんですよね。むしろライカを持ち出したくても風が強い日は砂塵や波しぶきで高価なレンズは怖くなってしまうのに対し、いつでも持ち出しやすい1本でした。


写真を撮るためのレンズなんて、必要十分な性能さえあればこれくらい気軽に使えるほうが良いのかもしれません。どんな銘玉も高性能カメラも、持ち出せなければ何も写りませんから。


写真を愛する友人のところで、末永く活躍してくれることを願っています。

Monochrom Welt

日々の中のモノクロームを綴るブログ。

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