600万画素のフィルム。

EPSON R-D1 

自分はレンジファインダーが好きなので、世界初にしてライカ以外では唯一のデジタルレンジファインダー機であるR-D1も好きです。発売から十数年が経過しても、際立った個性で未だに多くの人を惹きつける魅力を持つ、稀有なデジタル機だと思います。


ただR-D1に興味を持つ人が悩むのが600万画素という、周回遅れに少ない画素数。600万画素では少なすぎる、せめて1000万画素・・・と自分も思っていました。買うまでは。

実際に使い始めて分かったのは、Webでアップしたり自分がプリントするA4サイズ程度なら、600万画素でも全く問題無いということです。


もちろん最近の機種と比べればトリミング耐性は低いです。でも・・・このR-D1で撮影する時に大切にしたいのは、クリアな等倍ファインダーや巻上げレバーの紡ぐテンポ、針式インジケータを確認する時のちょっとした喜びであり、トリミングして作品を追い込もうという意気込みとは真逆なので、問題にならなかったんですよね。


むしろ600万画素だからこそ、撮影後のことに囚われず撮影をより楽しめる気さえしてきています。


ライカはこれからも生産され続けると思います。しかしR-D1は今ある分きり。せっかくR-D1に興味がある方は、600万画素も「よりフィルムに近い」とポジに捉えてみるのはいかがでしょう?


Monochrom Welt

日々の中のモノクロームを綴るブログ。

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