夢の終わり。

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED  

自分なりに真面目に 写真に取り組んでいた頃、まさに憧れのレンズでした。


当時トップレベルのプロたちの素晴らしい作品でも頻繁に使用されており、世間の評判も「このレンズこそニコンユーザーの特権」「このレンズのためにニコンに乗り換える」と極めて高く、このレンズがあればもっと良い写真が撮れる!と信じていましたね。 


悩んで悩んで、買った時のことはよく覚えています。

しかし、ついに手にした憧れのレンズは、あまりに大きくて重い!  


何しろレンズ単体で970グラムもあり、しかも前玉が大きく張り出す出目金でフィルタも付けられないため、取り回しも気を使います。店で触っている時は高揚して何とかなる気がしてしまうんですよ。しかし外に持ち出すとなると、負担感が4倍増しくらいに感じます。 


このレンズで撮影に行きたい、でも大変だから撮影に行くの自体やめる・・・という悪循環。ハイエンド機材を運用できる心身両面のタフネス、それ自体も才能だと痛感しました。自分にはそれが無いことも。  


そしてほとんど出番が無いまま、手放しました。


振り返ると「身の丈に合わなかった」、これに尽きると思います。 とはいえ憧れのレンズを手にしたこと自体は後悔していません。「知っていること」と「経験したこと」は全く別ですから。

Monochrom Welt

日々の中のモノクロームを綴るブログ。

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