小口径という価値。

Leitz Elmar 35mm F3.5 

自分は大口径のレンズで背景をボケさせた撮影が好きです。レンズを買う時は少しでも明るいものがいいって考えてしまいますし、せっかく買った明るいレンズは出来るだけ開放を使いたくなります。 


しかしレンジファインダーの本領であるスナップと大口径レンズ開放は、実は相性が良くないのではないかというジレンマも感じています。絞りを開くほどピントはシビアになり、どうしても一瞬を切り取るよりピント合わせに意識が傾いてしまいますから。 


その点、35mmでF3.5のエルマーは、気楽にスナップを楽しむには最適なレンズのひとつだと思っています。 

 3群4枚テッサー型という定番のレンズ構成も「テッサーは絞ってこそ鷹の目」という自分の趣味に合致するので心置きなくF11あたりまで絞り、ほぼノンフォーカスでの軽快なスナップを楽しめるのです。 


スナップを楽しむためにこそ、小口径レンズを選ぶっていうのもありなんじゃないでしょうか。

Monochrom Welt

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